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いま開催中の鍵井靖章さんの写真展を見物にでかけた。これまでいろいろな海で水中写真の撮り方を教えていただいた師匠なのだが、ご本人の写真展は初めて見る。
 行ってみてビックリ。会場は壁がすべて黒色になっており、そこに四角い窓を明けたかのように大きな写真が貼ってある。ぜんぶ海中シーンだ。あたかも、潜水艦の窓から海を眺める感じ。しかも照明にも工夫があって、海中に差し込む明かりのように写真のブルーを輝かせる。まったく海の中だ。
 とてつもなく大きく引き伸ばした写真プリントを眺める。ジンベイザメの口の中を大写しにした写真、まるでダンゴのようにかたまってらせんを描きながら泳ぐ大魚群。それからシュモクザメの写真があったので、このサメの歯並びが写っているのを探した。シュモクが餌に食らいついている姿を見たことがないので、ひょっとすると、と思ったが、鍵井カメラマンによれば、捕食シーンはめったにみられないとのこと。神秘な奴と分かった。
 展示写真がとにかくバカでかいので、いろいろとおもしろい細部が見られる。ウロコとか歯を大きくしてもらうと、こんなにおもしろくなるのか。さらにお得なのは、鍵井さん本人が会場にいて話ができるので、写真の見方だとか撮り方だとかまで直接教えてもらえることだ。本人に気軽に話しかけられる雰囲気がすばらしい。ぜひ、話しかけてみよう!
 
イメージ 2会場のムード、写真ともに満足し、こんどまた潜りにつれて行ってくださいと鍵井さんに無理なお願いをして、大急ぎで八景島シーパラダイスに走った。夜はそこで、NHK海の日特集番組の撮影だ。林公義先生の講義を聞き、中村宏治カメラマンにはシロナガスクジラの写真の撮り方を教わる。この話がまたすごいのだ。ただ、私は老人でシロウトだから、シロナガスを撮りに行けないと思う。かわりに富戸で産卵期の魚たちを目の前でソノ気にさせる(?)秘術を教えてもらうことにした。(写真は楽屋での林先生、中村宏治さんとアラマタ)
 
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イワシの大群@八景島シーパラダイス