イメージ 1この425日、名古屋国際会議場センチュリーホールにて、開府400年記念式典が行われた。とにかく常識破りの式典で、中身は2時間にわたるレビュー形式。芸どころ名古屋らしく、腕に自慢の市民が集まって、バレエから曲芸までのさまざまな演技を披露する楽しい舞台となった。といって、ただの演芸会ではなく、全体を「名古屋の埋蔵金発掘」というストーリーが貫いている。少年時代を名古屋で過ごした江戸川乱歩こと平井太郎が、みずから想像した少年探偵団とともに、怪人二十面相からの挑戦を受けて立ち、名古屋にとって一番大事な埋蔵金をみつけだし、それを守るという物語になっている。もちろん、挨拶する河村たかし市長、吉田市議会議長、神田愛知県知事も、演技者の一員として武将姿で登場した。イメージ 6           神田知事
 
じつは、このゼネラルプロデューサーはアラマタが務めたのだが、前市長の松原さんとの約束で、武将の町、反骨の町、名古屋の心を取り戻せる破天荒な記念式典にすることを決めていた。尾張名古屋といえば、源頼朝、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康はじめ歴史上の武将の多くを輩出した地域なのだ。いわば、下克上時代のバサラ大名が命をかけて示した独立と反骨の精神が、どこよりも根づいたところだった。その証拠に、尾張藩主は御三家筆頭でありながら、将軍家とは違う道を歩んだ。七代宗治は暴れんぼう将軍吉宗の倹約令を嫌って、大バブル経済を主導、城下に遊郭を三軒も開業させ、ご法度だった心中を芝居にした。織田信長がキリシタン禁止の詔勅を無視して宣教師を優遇したように。隣の美濃からは「へうげもの」の古田織部あたりを引っぱってきたくなるような、美の感性にあふれためちゃくちゃな武人ぞろいだった。幕末にも、藩主慶勝が官軍に味方し、明治維新の影の立役者となったのに、あとは写真に凝って趣味人として終わっている。イメージ 7
←徳川宗治役の西川千雅さん
 
ところが、そのような反骨武士の精神は理解も共感もされることなく、中央政治から疎外された。宗治にいたっては、藩主を辞めさせられ晩年を幽閉状態に置かれ、死した後も墓石に金網が被せられたほどだ。しかし、その悲運を埋め合わせるかのように、産業と文化と祭りは尾張周辺で栄え続けた。芭蕉も北斎も、名古屋の文化人の後ろ盾によって大きな仕事を成し遂げた。これこそが、名古屋の謎の真相といえる。
 
というわけで、開府400年記念イヤーは、名古屋の人たちが忘れていた「本領」を発揮する一年
にしたい。祭りは、これからが本番だ。夏には、これぞ日本のカーニバルといえる絢爛としたダンス絵巻「名古屋どまつり」がある。10月の名古屋まつりでは、名物のからくり山車が13輌揃って曳行される。夜はみんなで提灯をもって清須から名古屋へ町ごと引っ越した「清須越 夢歩き」を再現する。これを見れば、名古屋気質がきっと好きになる!
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少年探偵団はオーディションで選ばれた
 
イメージ 2平針木鑓り音頭保存会のみなさん
 
イメージ 3曾山流樹徳吟詠会のみなさん→
 
 
 
 
 
 
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  アラマタは怪人20面相のコスプレで登場した
 
それから、最近うれしかったこと。荻窪のルミネ地下でいつも肉じゃがなどを買っていたお気に入りの惣菜屋「まつおか」の店頭に、思いがけず、名古屋開府400年の記念キャラクター「はち丸」と「エビザベス」が出ているポスターを見かけた。なんと、「まつおか」は名古屋発祥だそうな。うれしくなって、お店の前でちょっと激写。名物の梅酒をプレゼントするキャンペーン中だそうだ。
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「まつおか」は名古屋発祥とか。