2006年08月

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先日、「オルゴールの小さな博物館」に修理をお願いした19世紀の自動人形「ピエロ・エクリバン」が、なんと、二ヶ月よという短期間で修理完了し、ふたたび動くようになりました!

先日、呼ばれて目白の博物館に行ってきました。そこには、壊れる前の憂いに沈むセクシーなピエロが、何事もなかったかのように凛々しく、手紙を書いているではありませんか。あのヴィシー工房が産んだ最高傑作のひとつが、生き返っておりました。

さっそく、動かしていただくと、修理前より数段シャープな動き、そしてオルゴールの曲もうつくしく響くようになっており、涙が流れんばかりにうれしくなりました。これで、19世紀の文化財を消滅させずにすんだ、という安堵感にひたりながら、説明をうかがいました。

お話によれば、パリ万博で人気を勝ち得て以来、ヨーロッパで大流行したオートマタの代表的な製作工房は、箱のふたがポンとあいて小さな鳥がはばたきながらさえずる「小箱の鳥」を創ったボンテン工房をはじめ、パリのマレー地区に集まって、覇を競ったそうですが、最高の工房がこのヴィィシーとランベールでした。おもしろいことに、両工房ともに、この「ピエロ・エクリバン」を製作しています。特許をとっていなかったのか、と驚かされる事実ですが、こういう高価なカラクリは、一体作るごとにいろいろと新しい工夫を加えるので、いちいちパテントをとるような対象にはならなかったようなのです。

で、我が家のオートマタですが、どうやらヴィシー工房でこのタイプの自動人形を売りだしてから10-20年経った1895年ごろの作品で、現在世界に残っている10体あまりと比較したところ、動作が新たに加わっており、複雑になっています。このことは、自動人形が日進月歩だった事情の裏づけとなるでしょう。

ピエロが熱心に書いている手紙は、調べていただいたところ、イタリアの喜劇「コメディア・デッラルテ」を引用しており、別のピエロに心を奪われ自分を振り向いてくれない恋人コロンビーヌへあてた手紙だったことが分かりました。
「パリ、1885年、3月23日、親愛なるコロンビーヌ。時間はもう、年月が分からなくなるほど早く過ぎていきます。わたしも、おなじように、ずっと、あなたを愛しています・・・」

つまり、このピエロ人形には、ドラマがあったわけですね。1885年とあるので、もしかすると、その頃にできたのかもしれません。

というわけで、いろいろ分かった上に、人形自体もみごとに修理してくださった博物館には、感謝の言葉もありませんでした。感動のとどめは、ヴィシー工房のもうひとつの傑作といわれる「ヘビ使いの女」も、この博物館にあったことです!このヘビ使いはパリで実物を見て感動し、何度かオークションで競ったのですが、とんでもない値段になったので落とせませんでした。色っぽいジプシーダンサーがヘビを巻きつけて、腰をくねらすのです。その「あこがれのオートマタ」にも対面できました。それがなんと、ここにあったのです。この人形は日本人が製作したレプリカで(本物はすごくすくないですから)、たった二体だけを精魂こめてつくったものだそうです。そのうちの一体が買い取りできるそうで、手間を考えると、信じがたい安い値段でした。オートマタのコレクションは、今なら日本にいてもできるのです!

ちなみに、ぼくは感謝の印に、ここ「オルゴールの小さな博物館」(目白台)で9月19日から11月18日まで開催されるオートマタの展示会に、わがピエロを参加させることにしました。一日三回ほど実演するそうです。ぜひ、晴れ姿を見てやってください。オートマタの魅力にはまること、請け合いです。

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だいぶ間が空いてしまいましたが、パリ報告の続きです。
例のヒースローの事件でヨーロッパへの渡航が大変になってしまったが、せめてブログでパリの旅を楽しんでほしい。画像は、まずはパリのシャイヨ宮から見たエッフェル塔と、テュイルリ庭園の遊園地の風景。どちらも夏がいちばんですが、とにかく暑かった。

さて、今回はパリでみつけた美味しいレストランを3店ご紹介します。機会があったら行ってみてください。

1  マーケット
ニューヨークのスターシェフの一人、ジャン・ジョルジュがパリに開いたレストラン。3年前に一度行ってすっかり気に入り、今回再訪問。スノッブなNYスタイル、料理は、すこし当たり、はずれがあるかなァ。でも、和食の乗りで、繊細ですよ。一人80ユーロで挙げられました。お酒は飲みませんから。ぼくが食べたのは(写真も参照のこと)ーー

1   カニ団子のグレープフルーツ添え、バルサミコソース  ☆☆
     ・ごまをまぶしたカニ団子に醤油の味付け。ちょっと衣が固いが、スッパイグレープフルーツ      との取り合わせが新鮮だった。  
2.  フォアグラのソテー   ☆☆☆
    ・泡のソースはコンソメ味?だったかな。それにしても最近世界中、泡のソースだらけだ。おい     しかったです。
3. オマールのポワレ   ☆☆☆
    ・ソースはマヨネーズソース 半生の火加減がみごとで、おすすめです。
4.  サン・ピエールのポワレ  ☆☆
・ マトウダイのポワレ、グリーンの豆のソース  まずまず。
5. パンナコッタ  ☆☆
  ・ 後ろ楊枝にささったものは、パイナップルの薄切りが白菜の漬物のようにかさね
    て巻いてある。これはスィート好きのぼくもちょっと・・・。
6.スリーズ  ☆☆
  ・さくらんぼのシロップ付けに2種のアイスクリーム。デザートがもすこしすごいと完璧なのだが。


2  サンドランス
パリで一番高いレストランなどと悪口をいわれていた三ツ星レストラン「ルカ・キャルトン」が、なんと星を返上してカジュアルレストランに生まれ変わったというので、早速行ってみた。三ツ星を維持するのは相当経費がかかるようで、豪華なテーブルセッティングなどはやめて、その分料理の値段を押さえているのだとか。
メニューに、料理にあわせてワインのお勧めが書かれているスタイルは変わっていない。お店も内装がすばらしい。マドレーヌ寺院の向かい側なので、場所もいい。お値段、料理だけなら一人100ユーロ切れますよ。
こんなものいただきました。

1. フォアグラのロティ  ☆☆☆
   ・フォアグラがソテーではなく、こんがり焼いてあって実にうまかった。付け合せは、カラメリ     ゼ!!した大根。だしで煮た大根の表面にカラメルが。未知の味。
2. おひょうのカレー風味  ☆☆
   ・これもイケた。ワイルドライス添え。
3. 杏のポッシュ  ☆
   ・デザート。甘く煮た杏とアイスクリームだが、ちょっと作りすぎの感が。


3  メゾン・ド・トリュフ
マドレーヌ寺院のまわりには、フォション、エディアールなどの高級食料品店が立ち並ぶ。このメゾン・ド・トリュフもその一店で、扱っているのはトリュフだ。トリュフが欲しいというと、大きさをきかれ、目方をはかる。ご想像のとおり、こういうカジュアルなお店にしては目の玉が飛び出るくらい高い。昔は店の隅にイート・インのテーブルが3~4卓あっただけだったから、いついってもスンナリ座れたことはなかったが、久しぶりに行ってみたら、店の半分がブラスリーに改装されていた。それでも、ほぼ満席だった。でも、どうしても通いたくなるお店だ。
食べたのはいつもの
1. グルマン・サラダ  ☆☆☆
   ・なみなみとはいったマーシュの上に、さいの目に切ったたっぷりのフォアグラとこれまたたっぷ    りのスライスしたトリュフ。豪華ですよ、ホント。これにパンでおなかいっぱいになるので、ラ    ンチにおすすめです。写真撮るの忘れました。値段は38ユーロ。うまいですよ。
2. ヴィシソワーズ  ☆☆☆
   ・ここのスゴいところは、トリュフがこれでもか、というくらい入っていること。
    思い出してもヨダレが出そう。値段は18ユーロ。高いけど、すごいですよ。
 
書き忘れましたが、どこのお店にも前菜にメロン(丸ごと)があって、これがすばらしく甘いのです。日本のレストランで出るメロンは問題になりません。それほど高くないので、メロンを注文するのをおすすめいたします。

終わりに、最後の写真は、「ル・トロワ・カルティエ」で、おもしろい包丁立てを買いました。なんと、包丁が人に刺さってるんですね。珍品です

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